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タグふれんず

多趣味が趣味♪

読んだり☆観たり☆感じたり☆
荻原浩『金魚姫』
荻原浩『金魚姫』
KADOKAWA 2015年7月30日発行

勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす潤は、日曜日、明日からの地獄の日々を思い、憂鬱なまま、近所 の夏祭りに立ち寄った。目に留まった金魚の琉金を持ち帰り、入手した『金魚傳』で飼育法を学んでいると、ふいに濡れ髪から水を滴らせた妖しい美女が目の前 に現れた。幽霊、それとも金魚の化身!?漆黒の髪、黒目がちの目。えびせんをほしがり、テレビで覚えた日本語を喋るヘンな奴。素性を忘れた女をリュウと名 付けると、なぜか死んだ人の姿が見えるようになり、そして潤のもとに次々と大口契約が舞い込み始めるー。だがリュウの記憶の底には、遠き時代の、深く鋭い 悲しみが横たわっていた。(「BOOK」データベースより)
 

荻原浩の作品が好きで、ずっと読んできているけど、
こんなにわ〜わ〜泣いた本はなかったなぁ。

潤の心も、リュウの心も、痛いくらい伝わってくる。

金魚の化身なんて奇想天外で、その発想も良いけれど、
人の心の移り変わりがしっかりと書かれているからこその読み応えなんだと思う。
もちろん、その心情がそのまんま書かれているわけではなく、
行動や発する言葉によって、こちらの手に乗ってくるみたいに感情が伝わってくるの。

でも、潤とリュウのやり取りが、とんちんかんでユーモアがあって、
プクプクと笑いをもらすリュウが可愛くて救われる!

読んだあと、あれこれと思いをはせる本に出会えたのが嬉しいです。

オススメ度『金魚姫』★★★★★

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 17:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『二千七百の夏と冬』
荻原浩『二千七百の夏と冬』(上下巻)
双葉社 2014年発行

ダム建設工事の作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。縄文から弥生へ、時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。(「BOOK」データベースより)
 

新聞記者の現代の部分より、2700年前のターンのがずっと長いです。
むしろなくても成り立つんじゃないか?と思うほど。
だって、現代での解説があるから、二人のその後はわかっちゃうんだもん…。

帯やら、あらすじやらでは、やけに"愛"の物語と言っているわりに、
上巻ではほぼ愛は出てきません。
ですが、谷あいの小さな村に住み、周りの森から糧を得て生きる人々の姿がとても鮮明に描かれていて、面白かったです。
最初、イーがイノシシ、カァーが鹿、ヌーが犬、クムゥがクマだということを理解するまで、一瞬戸惑いましたけど、その辺がわかってくると一気に世界観に引き込まれました。
イノシシ狩りひとつを取っても、とってもスリリング。
クマが怖すぎて、テディベアとか愛でる気持ちが失せましたw

今とは比べようもないほど、物がなかった時代でも、人の営みや心はそう違いはなかったのじゃないか、そう思いました。
けれど、生きるために必要だと思うものが増えていくと、所有すること・支配することへの欲望や優越感が生まれるのかもしれない…。
そんな問題提起の為に現代のターンがあるんですけどね。
人は、不便な時代には戻れない、という。

何やら考えさせられましたが、物語としてもとても面白かったです。

オススメ度『二千七百の夏と冬』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『ひまわり事件』
荻原浩『ひまわり事件』
文藝春秋 2009年11月15発行

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。当初は困惑するものの、しだいに打ち解けてゆく園児と老人たちだが、この交流が苑と園の運営を巡り、思わぬ騒動を引き起こす。老人たちと園児らの不思議な絆、そして騒動の顛末を描いた感動と爆笑の長編小説。(「BOOK」データベースより)
 


人の心の小さな変化を描くのがなんて上手いんだろう!!と思いました。
些細な積み重ねが、想いや行動を少しずつ変えていくんです。
「この人物はこんなことを思っている」という押しつけがましい説明をすることなく、ちゃんとこちらに伝わってくる。
だから、読み手も最初は小汚いじいさんやガキだと思っていた登場人物たちに、段々と愛着がわいてくるんですよね。

ハートフルコメディは筆者のお得意分野ですが、
満足の出来栄え!

オススメ度『ひまわり事件』★★★★☆
 

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『花のさくら通り』
荻原浩『花のさくら通り』
集英社 2012年6月30日発行

シャッター通りまであと一歩。さびれた商店街の再生プロジェクトを請け負ったのは、和菓子屋の2階に移転してきたばかりの超零細&倒産寸前の広告制作会社だった…。『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ、待望の第3弾。(「BOOK」データベースより)
 

『オロロ畑でつかまえて』が大好きだったんですが、第三弾が出てたなんて知らなかった〜!
続編『なかよし小鳩組』が出たきりで、もう続きなんて出ないと思っていたよ。
なので、図書館でこれを発見したときは感動〜〜〜!
もう10年以上経ってるのに、本の中ではしれっと1年後くらい。
(でも、東日本大震災後という設定になっていました)

サラリーマン奮闘記系に弱いんですよねぇ。
みんな何かしらの悩みがあって躊躇したりくよくよしたり、でも勇気を出せば事態が好転する、かも?

広告社の皆さんも、主人公杉山さんの娘のサッカー少女早苗も、懐かしい。
会えない娘との手紙のやりとりに、簡単にほろりとくるワタシ。

紆余曲折を経て、みんなの力が集結・・・という青春小説風といえばそうなんだけど、それぞれの人生を歩んできた、意地も建前もあって素直になれない中年たちが頑張る姿がいじらしいのよね!

オススメ度『花のさくら通り』★★★★☆

【2014,4,23追記】拍手からコメント下さった方へ
>a***さん
遠くの人になっちゃったんだなぁって思うと寂しいものですよね〜。
わかります、わかります。
でも、もちろんスターさんになって欲しいし活躍してほしいし。
ファン心理複雑ですよ!

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『誰にも書ける一冊の本』

荻原浩『誰にも書ける一冊の本』
光文社 2011年6月25日発行

父親の危篤の知らせを受けて帰郷した主人公が、
母から差し出されたのは、父親が書いたという原稿用紙。
父が書き残したものは、事実か創作か。


機械につながれた父親の枕もとで、自伝と思われる原稿を読む主人公。

なんだか最初は「ありがちだなぁ」と思ってしまってゴメンナサイ。

荻原さんはホントに、人間の薄汚くてモヤモヤしたところを上手くついてきて、
それを最後にきれいに浄化してみせる。

この本は、“死様(しにざま)”をテーマに6人の作家で競作しているらしい。
お互いどんな物語を描くのか作家はドキドキだろうし、
読者は読み比べが楽しそうだな。

オススメ度『誰にも書ける一冊の本』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『オイアウエ漂流記』
荻原浩『オイアウエ漂流記』
新潮社 2009年8月20日発行

塚本賢司28歳。接待出張で乗り合わせた飛行機が墜落!
個性豊かでムカつく上司たち、わがままなスポンサー企業のお坊ちゃん、何故か挙動不審な新婚カップル、小学生と半ボケのじっちゃん、怪しいガイジンと共に南の島へ・・・。


オイアウエ漂流記
オイアウエ漂流記
荻原 浩

今暮らしている生活って自分が作り出せないものがいっぱいなんだなーって思いました。
火もおこせないし、糸も紡げないし、鍋も作れないし。
生命の危機の時、自分はどんな行動をするんだろう?何が出来るんだろう?
そんなことを考えちゃいました。

ロビンソン漂流記ではなく、十五少年漂流記、風。
反目し、怯え、助け合い、生きていかなくちゃならない。

それでも荻原浩なんで、小学生やじっちゃんを使ってほのぼのとした空気を作ってたりして、やっぱり読みやすい作家だなと思いました。
ただ、題名から“漂流する”ってわかってるんだから、
島に着くまでをもうちょっとハショっても良かったかな。
機長さんとの話を書きたかったのはわかるけど、
私は賢司が飛行機の中で何をしているのか、
イマイチ読んでいてつかめなかった・・・。

でも、カーゴのエピソードには素直に感動しました。

オススメ度『オイアウエ漂流記』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 20:27 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
荻原浩『ちょいな人々』
荻原浩『ちょいな人々』
文藝春秋 2008年10月30日発行

隣の庭木を憎む主婦、脱サラした占い師、いじめられっ子と一緒に復讐する相談員など、ちょっと変でちょっと可哀そうな人達のお話。
(出版社 / 著者からの内容紹介)


ちょいな人々
ちょいな人々
荻原 浩

憎めない人たちがいっぱい。
短編7つ。どれも面白かったです。

自分の庭(楽園)のため隣りのイチジクの木をちょん切る主婦VS俳句を愛し愛猫タマと共に暮らすオジジ。
何故か辻占い師に転職したサラリーマン。
メールでかく乱作戦を敢行するいじめ相談員。
虎キチの婚約者と巨人ファンの父親のテレビ観戦。

特に最後の『くたばれ、タイガース』が好き。
男たちの野球に対する熱さとどうしようもなさと、娘のツッコミが好きだ〜。
まあ世の父親はいつだってナイターを観戦し、
娘に煙たがられるものだよね。
憎まれ口をたたきつつも楽しそうな男2人。
そんな姿にちょっと胸キュンかも(笑)

オススメ度『ちょいな人々』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
荻原浩『愛しの座敷わらし』
荻原浩『愛しの座敷わらし』
朝日新聞出版 2008年4月30日発行

父親の左遷によって、東京から田舎町に引っ越した高橋一家。
囲炉裏まである古めかしい家には何か小さな気配が・・・?
バラバラになりかけていた家族が座敷わらしとの出会いを機に、
家族の絆を取り戻してゆくささやかな希望と再生の物語。


愛しの座敷わらし
愛しの座敷わらし
荻原 浩

出た!荻原節!
朝日新聞で連載していた小説だそうで、
ほっこりしながら安心して読めるファミリー小説でした。

誰も完全な人間じゃない。
でも少しの勇気で小さな福が生まれるかもしれない。
ちょこちょこと家の中を走る、ポカンと口をあけたおかっぱの座敷わらしが、
題名どおりとっても愛しくなっちゃいました。

荻原マジックにかかっているとわかっていても、
最後の辺りで涙がにじんでしまい、
しかもラスト一行でニヤリ。
うれしくなっちゃったなぁ、もう。

オススメ度『愛しの座敷わらし』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 20:31 | comments(0) | trackbacks(4) | - | - |
荻原浩『さよなら、そしてこんにちは』
荻原浩『さよなら、そしてこんにちは』
光文社 2007年10月25日発行

世のため、家族のため、自分のため。
働く人々の喜怒哀楽を描いた短編集。


さよなら、そしてこんにちは
さよなら、そしてこんにちは
荻原 浩

7本の短編。本自体も厚くないしサラッと読めます。

好きだったのは、
表題作で霊安室で営業をしなければならない葬儀屋さんのお話『さよなら、そしてこんにちは』。
戦隊モノにハマッた主婦のお話『美獣戦隊ナイトレンジャー』。
寺の住職という立場と妻子の喜ぶ顔との狭間で苦悩する『長福寺のメリークリスマス』。

どれもほっこり、にやりと出来るお話です。
短いけど、起承転結が上手いんだなー。

オススメ度『さよなら、そしてこんにちは』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 23:19 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
荻原浩『サニーサイドエッグ』
荻原浩『サニーサイドエッグ』
東京創元社 2007年7月31日発行

フィリップ・マーロウに憧れる最上俊平は私立探偵である。
しかし持ち込まれる事件はペット捜索の依頼ばかり。
そんなある日の仕事依頼も「うちの猫を捜してほしいんです」。
だが、依頼主は若く美しい和装の女性。張り切る最上。
おまけに「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに・・・。
しかし、猫捜しではただの猫探しではなくなっていくのだった・・・。
『ハードボイルド・エッグ』続編。


サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ)
サニーサイドエッグ (創元クライム・クラブ)
荻原 浩

荻原浩のコミカルな新刊希望!と思っていたところ、やっと出ました!
しかも『ハードボイルド・エッグ』の続編とのこと。
わ〜ぉ懐かしい!!5年前くらいに読んで、もうあんまり覚えてない!(爆)
でも、美人秘書かと思って待ってたら、綾婆さんだったてってオチは覚えてました。
だから今回はちゃんとあらすじにも「金髪・青い目・“若い”」秘書。(笑)
どんな娘が現れるのかと思ったら・・・・!?

最近はやりの森見さんは、大学生の妄想ダダ漏れって感じですが、
荻原さんのは年齢がもう少し上。
ブっちゃけオッサン呼ばわりされるお年頃の妄想がダダ漏れです。
でも、私は少々年齢が行っている偏屈というかウンチク男って好きだ!
(注:小説の中では!!!現実に最上探偵と出会ったら・・・友達には面白いかも・・・)
がんばるヘナチョコ男は哀愁があってよろしい。

ペット探偵ではないと言い張る最上だけれど、
3年半という経験に裏打ちされた捕獲術はなかなか見事。
うちの猫たちを横目に見ながら、しばし「へえ〜」とつぶやいた。

前作との関連がないわけではないけれど、
本作から読んでも全然オッケー。
でも、この本を読んで『ハードボイルド・エッグ』を読むと文章ヘタ〜と驚くかもしれない。
たぶん著者3冊目だったかと思うんだけど、
数段に上達したと思う(偉そうですいません)。
だけど、とにかく私は荻原節が大好きです。
文章のテンポなのか、読んでいてしっくりくるし、
ユーモアたっぷりだし、人情系だし。
色んな作家に手は出すけど、心の故郷(?)って感じがする。
レビュー数があんまり多くないのはブログを始める前にあらかた読んでしまっていたからなんです。

ついでに、「求む!『なかよし小鳩組』の続編!」

オススメ度『サニーサイドエッグ』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(荻原浩) | 16:14 | comments(2) | trackbacks(4) | - | - |
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