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多趣味が趣味♪

読んだり☆観たり☆感じたり☆
絲山秋子『離陸』
絲山秋子『離陸』
文藝春秋 2014年9月10日発行

「女優を探してほしい」。突如訪ねて来た不気味な黒人イルベールの言葉により、“ぼく”の平凡な人生は大きく動き始める。イスラエル映画に、戦間期のパリに…時空と場所を超えて足跡を残す“女優”とは何者なのか?謎めいた追跡の旅。そして親しき者たちの死。“ぼく”はやがて寄る辺なき生の核心へと迫っていくー人生を襲う不意打ちの死と向き合った傑作長篇。(「BOOK」データベースより)

 

ひさしぶりに、絲山秋子を読んだんですが、
「そうだった〜〜〜!純文学だった〜〜〜〜〜!!」って思い出しましたDoCoMo

"女優"は女スパイなの⁉って思ってドキドキしたのも束の間、
どうしてもエンタメ小説のようにそっちには行かないんですよね。
主人公の内面へ内面へ、そして日常へと流れていく物語。

で、結局、彼女の正体はなんだったんだーーーー!!!⁇

退屈だったとは言わないし、
"離陸"という題名がぴったりで、胸を打つものがあったのは確かだし、
正体についても最後まで引っ張るから、最後まで読んだけど、
女スパイか?というネタはいらなくない⁇
そんな非現実的な雰囲気を織り交ぜなくても、十分に小説として成り立つと思うんだけど。
無駄にエンタメっぽい雰囲気にすると、妙に期待しちゃうじゃないか…。

オススメ度『離陸』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 20:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
絲山秋子『絲的メイソウ』
絲山秋子『絲的メイソウ』
講談社 2006年7月25日発行

絲山秋子の偽らざる日々。珠玉?の初エッセイ集。

絲的メイソウ
絲的メイソウ
絲山 秋子

酒飲みの女の人って大好きなんですけど。
だって私も酒飲みだから(爆)
好きな女流作家、三浦しをんさんも恩田陸さんも酒飲みだ。
絲山さんもだったとは・・・
別にそれで選んだわけじゃないのに、あら不思議。

それにしても、毒舌垂れ流しのエッセイで、
読んでいてなかなか爽快。
だけど、攻められているようでもあり、ごめんなさいとも思ったり。
タバコをまったく吸わない私には、
超ヘビースモーカーのあなたの心は理解できないわ〜〜。
でも大丈夫。飲み屋なのに「吸うな」とは言わないし。
何事もTPOよね。

個性派エッセイ、面白かったです。

オススメ度『絲的メイソウ』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
絲山秋子『ダーティ・ワーク』
絲山秋子『ダーティ・ワーク』
集英社 2007年4月30日発行

スタジオミュージシャン熊井はいつもギターを弾いている。
もう何年も会っていないTTのことを考えながら・・・。
様々に繋がる人間関係、それぞれが誰かへの思いを抱えながら、地を這うように生きていく、希望と再生の連作短編。


ダーティ・ワーク
ダーティ・ワーク
絲山 秋子

帯に“連作短編集”とあったから、
7編の短編がどこかでつながっているんだろうな〜とは思っていたんだけど、4つ目くらいまではどこでつながっているのかわからなかった。
そして、繫がり出すと面白い。

だけど、いつもよりなんとなく入り込めなかったのは恋愛小説だったからかなぁ?
別に“超恋愛!”って感じでもないんだけど、なんとなくね。
やっぱり彼女の書く小説は体験に基づいて読者が何かを感じ取る、
そんなスタンスなんだと思います。
今回の登場人物には少々私には理解しづらかったのかも。

オススメ度『ダーティ・ワーク』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 22:09 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
絲山秋子『エスケイプ/アブセント』
絲山秋子『エスケイプ/アブセント』
新潮社 2006年12月20日発行

闘争と潜伏にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。
だが人生は、まだたっぷりと残っている。
旅先の京都で始まった、長屋の教会での居候暮らし。
あやしげな西洋坊主バンジャマンと、遅れすぎた活動家だった「おれ」。そして不在の「あいつ」。
あきらめを、祈りにかえて生きるのだ。
―いつわりと挫折の日々にこそ宿る人生の真実を描く傑作小説。


エスケイプ/アブセント
エスケイプ/アブセント
絲山 秋子

絲山秋子の小説は「だからどうしたんじゃー!?」というものばかりな気はするけれど、この人の文章好きだなぁってしみじみ思う。

今回は60年代に生まれ闘争にあけくれた男が40歳になり、
ようやく真っ当な仕事につくことになって、それまでの一週間をぶらりと出掛けた旅先京都で過ごす、というもの。
そこで出会うのが長屋の教会で説教をする神父バンジャマン。

40男の主人公が神様に祈るシーンがある。
「神様よ、人の罪なんか聞くより、むしろ応援しろよ。あんたの作った人類のことをよ」
なんかよくわからないんだけど、ジーンとくる絲山文章。
すーっと入ってきて心地よい。
でも、「なんなの?」と聞かれるとわっかんない。

主人公は一般的には無駄に見える人生を送ってきて、
本人も有意義だったとは思ってなくて、
ただ今は姪っ子かわいさに妹の保育所を手伝おうとしている。
これからの人生だって有意義という保障は全然なくて。
結局どこへ向かうのかわからず人は生きていく。

絲山さん、うまいなぁ。

オススメ度『エスケイプ/アブセント』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 13:07 | comments(4) | trackbacks(4) | - | - |
絲山秋子『海の仙人』
絲山秋子『海の仙人』
新潮社 2004年8月30日発行

碧い海が美しい敦賀の街。
ひっそり暮らす男のもとに神様がやって来た・・・。
「ファンタジーか」
「いかにも、俺様はファンタジーだ」
「何しに来た」
「居候に来た、別に悪さはしない」
第130回芥川賞候補作。


海の仙人
海の仙人
絲山 秋子

なんとも不思議なファンタジーだった。
その中でリアルなのが主人公の女友達の片桐だけ。
だから彼女は“神様=ファンタジー”を知らなかった・・・?

うまく説明ができないのだけれども、かなり泣かされた。
この淡々とした文章に何を感じるのかは、
『沖で待つ』を読んだときも思ったんだけれど、
読んだ人の過去が大きく関係している気がする。
どこに共感するか、の一言につきる。
だから、すべての人が彼女の本を読んで泣いたり、感動したりは出来ないんじゃないかな。

芥川賞候補作ということで、「これが純文か〜」とも思った。
確かに山もオチもないというか(やおいじゃないけど・笑)。
エンターテイメント作品と比べると、「だからどうしたんじゃい!?」と言いたくなるもの。
でも、その中に何を感じるか・・・。

私には、心に沁みる作品でした。

オススメ度『海の仙人』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 11:24 | comments(0) | trackbacks(3) | - | - |
絲山秋子『沖で待つ』
絲山秋子『沖で待つ』
文藝春秋 2006年2月25日発行

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
そんな同期の太っちゃんが死んだ。
約束を果たすべく、私は彼の部屋にしのびこむ・・・。
仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作のほか、
「勤労感謝の日」を収録。


沖で待つ
沖で待つ
絲山 秋子

芥川賞受賞作品って初めて読みました。
だって、なんだか陰鬱なイメージがあったんですよね、芥川賞。
でも、この間著者の『逃亡くそたわけ』を読んで、
この人のだったら読んでみたいと思い、借りてみました。

いやいや、なかなか。
日常の小さなことや雰囲気を文章にするのが上手いな〜と感じました。
『勤労感謝の日』の方の職安の様子や生理になっちゃった瞬間のため息とか。
たいした波があるわけでもないんだけれど、
確かにそこにはストーリーがある・・・とでもいいますか。

表題作の主人公・私と太っちゃんの関係がまたいい。
こんな同期がいたらいいなぁ。
初めての土地、福岡に新社会人として降り立った2人が感じた不安と高揚が鮮明に伝わってきた。
・・・と、社会人経験のある人は思うと私は思うんだけど、
これを学生さんが読むと果たしてどううつるんだろうと考えてしまった。
だって、思った以上に短い話で、文章の書き込みが非常に少ない。
「えっ!薄っっっ!?」
手に取ってみて驚いた。
早くて1時間弱、遅くても2時間もあれば読了出来る文章量。
自分にも経験があるからこそ共感できるのかな〜と思わなくもない。

なにはともあれ、
私、こんな短めな小説も大好きです。

オススメ度『沖で待つ』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 23:26 | comments(4) | trackbacks(4) | - | - |
絲山秋子『逃亡くそたわけ』
絲山秋子『逃亡くそたわけ』
中央公論社 2005年2月25日発行

躁鬱の“花ちゃん”と鬱病の“なごやん”が精神病院から逃げ出した。
目的地はどこだかわからない。逃げるのに理由なんていらない。
オンボロ車で失踪する暑い九州の夏の物語。


逃亡くそたわけ
逃亡くそたわけ
絲山秋子

方言のパワーって計り知れないと思った小説だった。
主人公の私こと“花ちゃん”は九州に強い誇りを持ち、コテコテの博多弁。
対する“なごやん”は名古屋出身ながら出身地を否定し、東京に強く憧れ徹底的に標準語を話す。
ちょっとした会話も方言VS標準語。だからこそ面白く味がある。

博多の百道にある精神病院から抜け出した2人が進む、
あてのない逃亡の旅。
小さな事件で展開するロードムービー。

精神病に少々興味のある私にとって、
精神病院から抜け出した2人の逃亡劇はかなり面白いものでした。
主人公“花ちゃん”に聞こえる幻聴「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」は、相当前になるけれど、小学生のとき少し似た体験をしたことがあるのでなんとなく雰囲気がわかった。
私の場合、それは「声」ではなくて、「音」だったと思う。
耳元で自分をとにかく急かす不思議な感覚だった。
小さい私は「アレ」が来た!と思うのだ。
特に問題のない家庭で育ったし、あれは精神病でもなんでもなかったんだろうけれど、不思議な・・・「羽音」とでもいうのだろうか?
そんなことを、花ちゃんの幻聴を読んで思い出した。
「アレ」はいつしか消えて、今の私には聞こえないけれど。

妙に薬に対してもリアリティがあるなぁと思ったら、
著者も心の病を患ったことがあるようだった。
幸せなことに、私はまだそういった薬に頼ったことはないけれど、
眠剤がなければ眠れなかったり、幻覚を見たり・・・。
つらいことこの上ないだろう。
最近NHKでも良く扱われているため鬱病は目にすることが多いけれど、
躁状態ってこちらも辛そうだ。
常にハイテンションって不自然だもんね。

花ちゃんの心の浮き沈みは常人には時々理解できないところもあるけれど、
その必死さが伝わってきました。
2人の不思議な関係も読んでいて心地よい。

そして、ちょっと面白い九州ガイドブックとしても使える。
“いきなり団子”に対する花ちゃんの熱い思いには笑った。
とても食べたくなってしまった。
2人が感動した阿蘇山の雄大さもこの目で見たくなった。
私は仕事で40日間九州を巡ったことがあったんだけど、
なんせ仕事で行っているし、観光なんかしなかった。
そんな元気も全くなかったし。
花ちゃんの愛する九州の地をもう一度見てみたい気がする。

オススメ度『逃亡くそたわけ』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(絲山秋子) | 01:16 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |
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