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多趣味が趣味♪

読んだり☆観たり☆感じたり☆
恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』
恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』
講談社 2010年9月18日発行

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったー(「夜行の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。(「BOOK」データベースより)
 

どれも不思議な短編ですが、
奥底に人間の怖ろしさや脆さが描かれていて、ぞくっとしました。

特に上のあらすじにも出ている『夜行の冬』のラストは、「え!?そういうことなの!?え!?」と慌てふためき、誰かと答え合わせをしたい・・・。
一番つらい最後じゃないですか・・・?

情景が目の前に迫ってくる文章力も著者の魅力。
宙に浮かび上がり、物語の目撃者になった気分です。

オススメ度『竜が最後に帰る場所』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『ヘブンメイカー』
恒川光太郎『ヘブンメイカー スタープレーヤー供
角川書店 2015年11月30日発行

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼はバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ…その後の記憶はなかった。部屋の外には他に も多くの人々がおり、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし 自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、砂浜で出会った奇妙な男に勧められクジを引くー。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“10の願い”を叶えることができ るスターボードという板を手にとった。逸輝は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく…。先住民や来訪者、そしてどんな願いも叶えることができ るスタープレイヤーー。多様な国家や人種が息づく異世界で、人間の本質を描きあげる渾身の長編サーガ。興奮と感動をよぶファンタジー長編、第二弾!(「BOOK」データベースより)
 

『スタープレーヤー』の続きが出ましたよ〜!
夏発売とか言ってたけど、結局冬発売だったらしい。

腹の底はヒヤリと恐怖が漂いつつも、温かい気持ちにもなれる、不思議な物語は健在です。

ハラハラどきどき、「こう来たかっ!?」と唸りながら、
一日で読み切っちゃいました〜!

とかいって、楽しみにしていた割には細かいところは忘れていたので、
"ヘブン"と聞いても全くピンと来なかったんですけどねDoCoMo

なので、まだ『スタープレーヤー』を読んでない方は、続けざまに二冊読んでほしいです。
その繋がりにしびれることでしょう。

私はとっても好きな作家さんなのに、
イマイチ知名度がないのか、新刊なのに図書館で借りるのに全然待ちがありません。
すぐ借りれて嬉しいけど、「ナンデダヨ!?」って気分になるのは判官びいきだから!?(笑)
東野圭吾の新刊の順番待ちをしている間に、
恒川光太郎の作品全部読めますよ〜。
(前に東野圭吾の本予約したら、35人待ちだった…)

オススメの作家さんなので是非!

オススメ度『ヘブンメイカー』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 20:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『スタープレイヤー』
恒川光太郎『スタープレイヤー』
角川書店 2014年8月31日発行

突然目の前に現れた男にくじを引かされ一等を当て、フルムメアが支配する異界へ飛ばされた夕月。「十の願い」を叶える力を手に、未曾有の冒険の幕が今まさに開くーーファンタジーの地図を塗り替える比類なき創世記!
 

現実世界から異世界へ飛ばされた主人公の話、
なんて手垢が付きまくってる設定なのに、
一体どんな展開になるのか、最初全然よめなくて、ハマってしまいました。

心の奥底がヒヤリとするような恐怖が、恒川光太郎の小説にはあるように思います。

帯に異世界ファンタジーとあったけど、剣と魔法の冒険譚なんかじゃない。
人は食べ物がなくても飲み物がなくても銃で撃たれてもあっけなく死ぬし、欲望や猜疑心はいっぱいだし。

読みながら、「誰を信じたらいんだろう?」
そんなことを考えてしまいました。
ひとりぼっちの世界なんて耐えられない。
かといって、自分の安全を守らねばならない…。

けれど、人間だって案外捨てたもんじゃない。

作者がシリーズモノとしてつづきを考えて書いたのかはわからないけど、
第2巻が今年(2015年)の夏に出るらしい。
楽しみ!!

オススメ度『スタープレイヤー』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『金色機械』
恒川光太郎『金色機械』
文藝春秋 2013年10月10日発行

触れるだけで相手の命を奪う恐ろしい手を持って生まれてきた少女、自分を殺そうとする父から逃げ、山賊に拾われた男、幼き日に犯した罪を贖おうとするかの ように必死に悪を糺す同心、人々の哀しい運命が、謎の存在・金色様を介して交錯する。人にとって善とは何か、悪とは何か。(「BOOK」データベースより)

 


恨みや恩でつながった人々を巡る不思議な物語。

誰か一人が主人公というわけではなく、大きな渦の中にみんながいて、どんな生き様だろうと過ぎ去ってしまったら風化してしまう些細なことなのだと虚しさも覚えたり。

でも、ひとりひとりは色んな思いで懸命に生きてるんだよなぁ。
人間って複雑で思い通りにならないけれど、だからこそ愛おしいものですね。

そんな人間の側に寄り添う不思議な金色の何か。月から来たらしい、何か。

結構、奇想天外です。

視点がアチコチに飛ぶので、パズルのピースを探して旅に出ているように楽しめます。

かなりぶ厚いので躊躇したんですけど、
一文が短くて、改行が多いので読みやすいです。
恒川光太郎の文章ってなんで読みやすいんだろ?って思ってたら、
そういうところもあるんですね。

オススメ度『金色機械』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『金色の獣、彼方に向かう』

恒川光太郎『金色の獣、彼方に向かう』
双葉社 2011年11月20日発行

稀代の物語作家が紡ぐ、古より潜む”在らざるもの”たちの咆哮4編。
傑作ダークファンタジー。

面白かった・・・のですが、1作目が一番面白かったです。
同じ“不可思議なモノ”を扱った連作だと思うんですが、
あとの3作は蛇足・・・とは言わないまでも、1作目で十分完結していたような。

蒙古襲来の時代のおどろおどろしさと、
現代へ時代が移り変わってからの不思議さって、感じ方が違うから。

1作目のあとが、昭和初期(?)くらいになってしまうのが残念。
江戸時代のあたりとかを入れてくれたら、もう少し移ろいが感じられたかもしれない。

静かに進んでいく恒川光太郎らしい文章は健在でしたけどね。

オススメ度『金色の獣、彼方に向かう』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『草祭』
恒川光太郎『草祭』
新潮社 2008年11月20日発行

町のどこかに不思議な世界がひそむ「美奥」を舞台にした、
連作短編集。


草祭
草祭
恒川 光太郎

“静ひつ”という言葉がピッタリだと思う恒川さんの文章。
異界につながる用水路や不思議なトロッコが存在する街「美奥」が、
なんとも魅力的に書かれていました。
どちらかというと、どこに着地するのかというお話ではなく、
その世界観を堪能する種類の物語です。
古い町並みの屋根に何故か男の子が座っている・・・、
なーんてシチュエーションとっても素敵だ★

短編ごとがなんとなくつながっていて、
ふわふわと美奥の街を漂って、いくつかの不思議をのぞいている気分になれますね。

オススメ度『草祭』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『雷の季節の終わりに』
恒川光太郎『雷の季節の終わりに』
角川書店 平成18年10月31日発行

現世から隠れて存在する小さな町・穏には、春夏秋冬の他に雷の季節がある。そして、雷の季節にはよく人が消える・・・。
姉と共に住んでいた賢也のもとからも姉が消えた。それと同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。忌み嫌われる物の怪の存在を隠しながら生きていた賢也は数年後、ある秘密を知ってしまい、穏を追われる羽目になるが・・・。


雷の季節の終わりに
雷の季節の終わりに
恒川 光太郎

世界そのものが、現実の世界からはみ出した世界“穏(おん)”。
その場所は地図のどこにも存在しない。

雷の季節にはよく人が消える―─
帯のあおりが文句がそんななので、
もっとおどろおどろしいものかと予想していたんですけど、
少年の不思議な冒険記(それにしちゃハードかもしれないけど)で、
怖いところはなかったです。
別に残念がっているわけではなく、私にとっちゃありがたいんですけど(笑)
恒川氏はやっぱりホラーじゃなくてファンタジーなのですね。

主人公が旅するところなど、
『十二国記』シリーズの黄海を思い出しました。

オススメ度『雷の季節の終わりに』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 13:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『秋の牢獄』
恒川光太郎『秋の牢獄』
角川書店 平成19年10月31日発行

十一月七日、水曜日。
女子大生の藍はなんでもない秋の一日を何度も繰り返している。
同じ講義の大学、同じ会話をし同じ昼食をとる友人。
朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。
一人取り残されたような彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この日々に終わりは訪れるのか・・・?


秋の牢獄
秋の牢獄
恒川 光太郎

表題作、同じ秋の一日を繰り返す『秋の牢獄』、
日本中を移動する不思議な家に閉じ込められた『神家没落』、
幻を見せる力を持った少女の物語『幻は夜に成長する』、の三作が収められた短編集。

どれもハッピーエンドには程遠い、少しゾクリとするお話ですが、
私は『神家没落』が一番好きでした。
夜、ほろ酔いで歩いていた主人公は迷い込んだ古びた茅葺き屋根の家で、
翁の面をかぶった男に出会う。
彼は謎めいた話をしたあと、煙のように消えてしまう。
そして、ひとり残された主人公は家の境界線から出られないことに気がつく・・・。

人間の温かみや狂気や良心や小ズルイところが、
短い話なんですがぎゅっと詰まっているように感じました。
無駄のない文章で、的確に表現される世界観。

長編の方が好きなんですが、こんな短編も乙なものです。
恒川光太郎はあと一冊未読があるので(まだ3冊しか出てないので)
それも楽しみに読もうと思います。

オススメ度『秋の牢獄』★★★★☆

【ブログ内関連記事】
 ・恒川光太郎『夜市』

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 22:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
恒川光太郎『夜市』
恒川光太郎『夜市』
角川書店 2005年10月30日発行

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出掛けた森の岬では妖怪たちが様々な品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた・・・。
小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという・・・。
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。


夜市
夜市
恒川 光太郎

たんたんとした現実味のない文章。
しかし、それが美しく物悲しく、何処となく心惹かれる物語。
そんな印象を受けました。
“ホラー小説大賞”とのうたい文句ですが、
“ホラー”というより“怪奇系のファンタジー”。

いずみが裕司に見るからに怪しげな「夜市」に連れてこられているのにも関わらず、その驚きとか反応が薄いのが気にはなりましたが、
静まり返ったような雰囲気の文章に慌てふためく登場人物は似合わないかも・・・という気もする。

表題作『夜市』の他に、『風の古道』も収録されていました。
こちらは、神々や妖怪が闊歩する“古道”に迷い込んだ少年の物語。
受賞後に書いた話ということですが、
どちらかというとこっちの方が完成度が高いかもしれない。
世界観がしっかりとあって読み応えがありました。
“古道”の中で生まれ育った“レン”という青年も興味深い。
ホラー大賞の審査員の書評も最後に載っているんですが、
そこで「発想の転換」が素晴らしいと評されていて、
それは私も同感でした。

怖くてグロいホラーは嫌だけど、
こんな“ホラー小説”ならまた読みたい。

オススメ度『夜市』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(恒川光太郎) | 15:20 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
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