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宮ノ川顕『化身』
宮ノ川顕『化身』
角川書店 2009年10月22日発行

一週間の休暇を南の島で過ごそうと旅に出た男は、軽い気持ちで密林へと分け入り、池に落ちて出られなくなってしまう。耐え難い空腹と絶望感、死の恐怖と闘いながら、なんとかして生き延びようとする彼は、食料を採ることを覚え、酒を醸造することを覚え、やがて身体が変化し始め、そして…。端正な文体で完璧な世界を生みだした、日本ホラー小説大賞史上最高の奇跡「化身」に、書き下ろし「雷魚」「幸せという名のインコ」を収録。(「BOOK」データベースより)

化身
化身
宮ノ川 顕

装丁って大事だなぁって思いました。
ガーベラなのかコスモスなのかわかりませんが、可憐な白い花で形作られた熊のぬいぐるみ。
けれど、その隙間から覗く1つの目の恐ろしいこと・・・!
なぜか惹きつけられて手にとってしまいました。

さて、本文ですが、
第16回ホラー大賞受賞の表題作『化身』はたんたんとし過ぎてて、
ちょっと意味がわからんなーって感じでしたねぇ。
カフカの『変身』をモチーフにしていることはわかる。

むしろ3本目の「幸せという名のインコ」が一番良かったです。

個人でデザイン事務所を経営しながらも、景気悪化と共に業績不振にあえぐ男の家族の下に、真っ白い羽と葡萄色の瞳のインコがやってくる。
おしゃべり好きのインコはいつしか家族の中心に置かれるようになるが・・・。

家族への愛とか、お金への見方とか。

ラストは「そうだったのか・・・!」と、
足先からスーーーっと血の気が引きました。

3本共バラバラな感を受ける短編集。
これからどんな作家になるのでしょうか?

オススメ度『化身』★★★☆☆

【ブログ内関連記事】ホラー大賞関連
 ・岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』
 ・恒川光太郎『夜市』
 ・雀野日名子『トンコ』
 ・真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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