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皆川博子『ジャムの真昼』
皆川博子『ジャムの真昼』
集英社 2000年10月30日発行

一葉の写真、一枚の絵が呼びおこすひそやかな官能、秘密のかおり。
言葉と映像―甘美で危険な交歓が紡ぐ作品集。


ジャムの真昼
ジャムの真昼
皆川 博子

写真や絵を元に、ひとつの物語を紡ぐ・・・という趣向の短編集。

表紙の絵は表題作『ジャムの真昼』のイメージとなった絵。
甲冑をまとった屈強な男が胸を裂くと、中から静かな瞳をした美しい女が姿を現す・・・。
見れば見るほど、引き込まれる絵だなぁと思う。

西に向かって引き上げる敗戦の国の人々。
トラックに乗せてもらえるのは皆平等に家族で3人だけ。
母と妹と兄が乗り、僕の手には母から手渡されたジャムの入った小瓶だけが残された・・・。


ドイツが戦争に負けたとき、古くから東欧に入植していたドイツ人たちは、
何代にもわたって住んでいた土地を追われ、本国へ帰らなければならなかったそう。
西に何があるのかもわからずに歩き続ける少年たちの群れ。
そして、叔母のアトリエでジャムを舐める彼・・・。

これぞ皆川ワールドといった感じの大戦前後のヨーロッパを舞台にした作品が多かったです。
湿り気のある空気をかもし出す文章を堪能しました。

ラストに収録された『少女戴冠』だけは、
著者がニューヨークに旅したときの体験風に書かれていて、
これまた面白かったです。
半身に傷を負った少女が、自らを誇るように裸体で鏡をのぞく一枚の絵。
これがまた怖いんですが、印象的な一枚で。

どれも謎めいた雰囲気の短編集でした。

オススメ度『ジャムの真昼』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(皆川博子) | 11:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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