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佐藤賢一『二人のガスコン』
佐藤賢一『二人のガスコン』(上中下巻)
講談社 2001年1月〜3月発行

17世紀フランス、ルイ14世の御世。
かつては「三銃士」の仲間とともに、大冒険を繰り広げて快男児とうたわれたダルタニャンだったが、銃士隊は解散し、今は摂政マザランの密偵として働いていた。ある日、マザランはダルタニャンへある特命を指示する。しかも相棒付きで。その相棒というのが「哲学者で物理学者、駄法螺詩人で決闘剣客、音楽家」の巨鼻の無頼漢シラノだった。性格も信条も水と油の2人のガスコンは、お互いに反発しあいながらも、その特命を受けるが…。


二人のガスコン〈上〉
二人のガスコン〈上〉
佐藤 賢一

二人の英雄、ダルタニャンとシラノ。
この二人が一緒に登場!?ってことで読みました。
佐藤賢一、結構好きなんです。
ブログはじめる前に大分読んでしまった作家さんなので、
全然レビューはなかったんですけど。
中世ヨーロッパの歴史小説、面白いです!

でも、この小説は絶対『三銃士』と『シラノ・ド・ベルジュラック』の内容をわかっていて読んだ方が断然楽しめます。
実際にロクサーヌやル・ブレやラグノオも出てくるし、
トラウマ的にダルタニャンの死んでしまった恋人の話が繰り返し出てくるし。
闇にまぎれた窓辺での愛の告白とか、ネタになっている『シラノ〜』の場面を知らないのと、知って読むのとでは、受ける印象が全然違うんじゃなかなと思います。

クリスチャンとロクサーヌとシラノの関係も、
もちろんこの作品でも説明されているんですけど、
最初美男のクリスチャンに惚れていたロクサーヌが、
段々とシラノが代筆した手紙に綴られているその心が好きになる。
最後は「その美しさがなくなっても私は貴方を愛しています」とまで言うようになる。
その言葉を聞いたときのクリスチャンの衝撃。
「ロクサーヌは君を愛しているんだ」とクリスチャンはシラノに告げ、
自分は戦場の最前線へと身を投じてしまう。
ロクサーヌはずっと手紙は(あたり前だけど)クリスチャン自身が書いたものだと信じて肌身離さず持ち歩くようになる。
にじんだインクの涙のあとがシラノのものとは知らずに・・・。

私なんか『シラノ〜』の方は、戯曲で読んだ後、舞台まで観ているので、
この辺りのシラノには超感情移入をしてしまい、
今回、やはりこの手紙の話も出てきて、
出てきただけでちょっとうるっときてしまいました。

完全無欠のヒーローのように見えて、実は過去に縛られているダルタニャンと、
大きな鼻にコンプレックスを持ち、反対に虚勢を張るシラノ。
カッコイイばかりじゃない彼らの魅力が鮮やかでした。

そして、この有名人2人の活躍も勿論面白いんですが、
ルイ14世についてまわる“鉄仮面”の謎解きがまた面白い。
双子説とか色々ありますけど、「おお、こう来ましたか!」と膝を打ちました。

オススメ度『二人のガスコン』★★★★☆

【ブログ内関連記事】
 ・エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』
 ・舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』

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| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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