PROFILE
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
BlogPeople
あわせて読みたい


09
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--
タグふれんず

多趣味が趣味♪

読んだり☆観たり☆感じたり☆
清水義範『読み違え源氏物語』
清水義範『読み違え源氏物語』
文藝春秋 2007年2月25日発行

超有名小説・源氏物語をモチーフにした斬新な短編集。

読み違え源氏物語
読み違え源氏物語
清水 義範

光源氏ってどうも好きになれない。
それは変わらなかったけど、面白い試みの本だな〜と思いました。
特に1番はじめの『夕顔殺人事件』。
「作中で誰かが死ねば推理小説として読むことが可能」という論理。
そう読めば恋愛小説嫌いの私も楽しく読めるかも(笑)

2番目の『かの御方の日記』は源氏の本妻・葵上の日記。
これはなんだかしんみりきちゃいました。

しかし、この時代の女の人は超受け身な“通い婚”のせいか、
みんなこんなに“男至上主義”なのか?
「あんな麗しい人に一夜だけでも愛されたら幸せ」とか、
そんなの愛でもなんでもないっつうの〜!と現代女性としては思ってしまうけど。
この口先男がっっっっ!!!バチーーーン!!!(平手打ち)

・・・・な〜〜〜んてね。
でも今の世でも好きな人も大勢いる物語だし、
いと素晴らしき物語なんでしょうけどね。

オススメ度『読み違え源氏物語』★★★☆☆

【ブログ内関連】
 ・清水義範『ドン・キホーテの末裔』

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』
真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』
角川書店 平成20年10月31日発行

庵堂家は遺体からあらゆる製品(遺品)を作り出す「遺工」を家業としてきた。父の跡を継いだ長男・正太郎。都会の生活に疲れた次男・久就。汚い言葉を撒き散らす“汚言症”を持ち、家業の手伝いをしている三男・毅巳。
父親の七回忌を目前に久就が帰省。
正太郎は兄弟に話がある様子だが、そんな中難しい依頼が舞込み、
毅巳も彼女と問題が持ち上がった・・・。
第15回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。


庵堂三兄弟の聖職
庵堂三兄弟の聖職
真藤 順丈

この間読んだ『地図男』の作者。
饒舌な語り口で同じ作家だということを感じさせます。

“ホラー大賞受賞作”なのにホラーじゃない!とホラー好きは思うだろうけど、
このぐらいの塩梅が私にはちょうどいい。
死体から骨や脂肪や皮を取り出し加工するのワケなので、
描写はグロテスクなところも多いんだけど、
その辺はあんまり情景を思い浮かべないように読みました。

それでも最初の方は、
三兄弟の負の個性が充満していて、読んでいてちょっと胸焼け。
それが途中から段々彼らの心が垣間見えてきて面白くなりました。
最後には、彼らの行動が神聖な気すらしてきました。

オススメ度『庵堂三兄弟の聖職』★★★☆☆

【ブログ内関連記事】
 ・真藤順丈『地図男』

【ブログ内関連記事】ホラー大賞関連
 ・恒川光太郎『夜市』

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
酒見賢一『周公旦』
酒見賢一『周公旦』
文藝春秋 平成11年11月10日発行

孔子が夢にまで見た至高の聖人の生涯。太公望と並ぶ周の功労者。
殷を滅ぼし、周王朝を全盛に導いた「礼」の力とは何か。
(「BOOK」データベースより)


周公旦
周公旦
酒見 賢一

小説という形にはなっているんですが、
むしろ歴史書か伝記を読んでいる気分になりました。

とか言って、『後宮小説』の時みたいに、
実は存在しない人だった・・・とかいうオチはありませんよね?(笑)
まあ、殷の革命の話とか社会科で習った気がするので、
そんなことがあったのは事実なんだろうな。

政治と占いが切っても切れない関係だった時代。
今の時代から見ると、「本気?」と思ってしまう習慣や残虐な生贄の儀式など。
でも、彼らは必死で生きていたんだろうなぁ。
“死”というものが身近だったのだろうと思う。

国は違えども、どこも国の成り立ちは似ていて興味深い。

オススメ度『周公旦』★★★☆☆

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 11:34 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
真藤順丈『地図男』
真藤順丈『地図男』
メディアファクトリー 2008年9月12日発行

関東を中心に地図帳にびっしりと小説を書き込む地図男。
そんな不思議な男と<俺>は出会った。
地図男がつむぎ出す物語と、彼の放浪の理由は・・・?
第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。


地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
真藤順丈

個性的な文章とストーリー。
びっくりしましたね。
やや小汚い感じの地図帳を抱えた男と、
ロケの場所を探す助監督の<俺>が出会う。
その土地土地を舞台にしたちょっと不思議な物語に夢中になる<俺>。
だけど、地図男は何のためにその物語をつむぐのだろう・・・?

ただあんまり夢中になって読めるものではなかったなぁ、私としては。
“読者審査員絶賛”とか帯に書いてあると、
期待して読むけど、期待しすぎて肩透かし・・・なんてこともある。

この作者の日本ホラー小説大賞受賞作も予約してあるので、
そっちも読む予定。

オススメ度『地図男』★★★☆☆

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 12:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
酒見賢一『墨攻』
酒見賢一『墨攻(ぼくこう)』
新潮文庫 平成6年7月1日発行

戦国時代の中国には、特異な城を守る技術で小国の味方をする謎の墨子教団があった。
その教団の革離(かくり)は小国・梁の防衛に派遣された。
迫り来る敵は趙の軍勢は2万。梁の手勢は領民たち数千。
はたして革離は城を守りきれるのか・・・?


墨攻 (新潮文庫)
墨攻 (新潮文庫)
酒見 賢一

不思議な教団“墨子”。
本当に実在したのか・・・?とずっと読みながら疑っていました(笑)
でも、どれだけ歴史に基づいているかは、
別にお話の面白さとは関係ないですよね。

ずいぶんと薄い小説なので、
キャラ立ちとしては『後宮小説』には及ばないのが残念ですが、
これも面白い小説でした。

次々と裏技の出る革離の戦争職人としての腕前。
技術と士気の高さで戦は決まる。
いくら統率が取れるからって、逃げ出した者を切り捨てる世界になってしまったら怖いけど、戦ではそれがまかり通る。
それだけ非常時だから。
間違ってももうそんな時代にはなってほしくないな、と別のことも考えてしまいました。

酒見賢一2冊目読破!

オススメ度『墨攻』★★★☆☆

【ブログ内関連記事】
 ・酒見賢一『後宮小説』

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
酒見賢一『後宮小説』
酒見賢一『後宮小説』
新潮社 1989年12月1日発行

腹上死を遂げた先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に、宮女狩りに応募した田舎娘・銀河が入宮することになった。
とにかく好奇心旺盛の銀河の相部屋の少女たちは、
気位の高い貴族出身のセシャーミン、極端に無口な江葉、謎めいたタミューン。
新皇帝のために集められた少女たちは、後宮での技を学ぶため女大学の講義を受けることになるが・・・。
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。


後宮小説 (新潮文庫)
後宮小説 (新潮文庫)
酒見 賢一

「腹上死であった、と記載されている」
という一文から始まる小説って、一体どんなだと思いますよね。

大真面目に哲学的に下ネタを書きつつも、
いや、だからこそなのか、すごく面白かった。

中国史にまったく疎い私は最後まで(審査員の講評を読むまで)、
ある程度は史実に基づいている話なのかと思っていました。
さすがファンタジーと名のつくものに応募しただけある。
相当なホラ吹きだわ(笑)

筆者はすべてを知っていて、後世から銀河たちの活躍を読者に伝えている、という風になっているんですけど、その軽妙な語り口調がまた魅力。
今流行りの森見氏ともまた違った味わいがあります。

ただ、以前『泣き虫弱虫諸葛孔明』を読み出して、
やめてしまった過去を持つ私。
他の作品も読みたいけど、どれを読めばいいのかなぁ?

オススメ度『後宮小説』★★★★☆

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 21:47 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
新野剛志『あぽやん』
新野剛志『あぽやん』
文藝春秋 2008年4月25日発行

旅行会社の中でも出世競争から取り残された空港勤務。
29歳の遠藤慶太はそんな空港へ飛ばされてきたばかり。
「絶対あぽやんなんかにならない」そう誓うが・・・。
第139回直木賞候補作。


あぽやん
あぽやん
新野 剛志

全然知らない作家さんだったんですが、面白かったです。
同じ人が主人公で話はつながっていつつも、
短編の形を取っているので、あまり盛り上がりはないんですが、
これが不思議と飽きさせない。

空港の仕事というか、旅行店の仕事というか、
よく分からない箇所は多々あったんですが、
とにかく「お客様を出発させなくちゃいけない!」
そんな使命感を持って走るあぽやん。
海外に全然行った事のない私は、
予約しておきながら出発できないことがあるなんて知りませんでしたが・・・。
折角休みをとっていざ出かけるとなって、
空港でUターンなんて怒らないわけないですけどねぇ。

そしてこれ、つい最近の直木賞の候補作だったんですね。
これも知らなかったー。
くせのない文章で読みやすかったです。
また別の本も読んでみようっと。

オススメ度『あぽやん』★★★★☆

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯−史実の三銃士−』
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯−史実の三銃士−』
岩波新書 2002年2月20日発行

小説、映画、演劇を通して,世界文学中もっとも有名な主人公ダルタニャンは実在の人物だった・・・。
絶頂期のフランス王朝の都パリに上ったダルタニャンを迎えた、波瀾の史実とは?


ダルタニャンの生涯―史実の『三銃士』 (岩波新書)
ダルタニャンの生涯―史実の『三銃士』 (岩波新書)
佐藤 賢一

この間著者の『二人のガスコン』を読んだ流れで、
こちらも読んでみました。

かの有名な『三銃士』のダルタニャンは、なんと実在した!!そうです。
もちろんあんな大冒険を繰り広げたわけではないんですが、
堅実に歩み、銃士隊の隊長にまでなった立派な一軍人。
そんな彼の人間性にも踏み込んだ一冊です。

そもそも、私は歴史が好きなので面白く読めました。
マザランやルイ14世、シラノなどなど、超有名人たちも多く登場。

しかし、『三銃士』の続編としてデュマ自身が、
『二十年後』と『プラジュロンヌ子爵』を書いていることを初めて知りました。
中年と壮年のダルタニャンが登場するらしいです。
これは読んでみたい。
まあ、でもその前に『三銃士』を再読しよう。
小学校の時、世界名作集とかで読んだきりだから、かなりうろ覚え。
でも、あの冒険譚を呼んだ時のドキドキ感はよく覚えています。

オススメ度『ダルタニャンの生涯』★★★★☆

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 10:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
佐藤賢一『二人のガスコン』
佐藤賢一『二人のガスコン』(上中下巻)
講談社 2001年1月〜3月発行

17世紀フランス、ルイ14世の御世。
かつては「三銃士」の仲間とともに、大冒険を繰り広げて快男児とうたわれたダルタニャンだったが、銃士隊は解散し、今は摂政マザランの密偵として働いていた。ある日、マザランはダルタニャンへある特命を指示する。しかも相棒付きで。その相棒というのが「哲学者で物理学者、駄法螺詩人で決闘剣客、音楽家」の巨鼻の無頼漢シラノだった。性格も信条も水と油の2人のガスコンは、お互いに反発しあいながらも、その特命を受けるが…。


二人のガスコン〈上〉
二人のガスコン〈上〉
佐藤 賢一

二人の英雄、ダルタニャンとシラノ。
この二人が一緒に登場!?ってことで読みました。
佐藤賢一、結構好きなんです。
ブログはじめる前に大分読んでしまった作家さんなので、
全然レビューはなかったんですけど。
中世ヨーロッパの歴史小説、面白いです!

でも、この小説は絶対『三銃士』と『シラノ・ド・ベルジュラック』の内容をわかっていて読んだ方が断然楽しめます。
実際にロクサーヌやル・ブレやラグノオも出てくるし、
トラウマ的にダルタニャンの死んでしまった恋人の話が繰り返し出てくるし。
闇にまぎれた窓辺での愛の告白とか、ネタになっている『シラノ〜』の場面を知らないのと、知って読むのとでは、受ける印象が全然違うんじゃなかなと思います。

クリスチャンとロクサーヌとシラノの関係も、
もちろんこの作品でも説明されているんですけど、
最初美男のクリスチャンに惚れていたロクサーヌが、
段々とシラノが代筆した手紙に綴られているその心が好きになる。
最後は「その美しさがなくなっても私は貴方を愛しています」とまで言うようになる。
その言葉を聞いたときのクリスチャンの衝撃。
「ロクサーヌは君を愛しているんだ」とクリスチャンはシラノに告げ、
自分は戦場の最前線へと身を投じてしまう。
ロクサーヌはずっと手紙は(あたり前だけど)クリスチャン自身が書いたものだと信じて肌身離さず持ち歩くようになる。
にじんだインクの涙のあとがシラノのものとは知らずに・・・。

私なんか『シラノ〜』の方は、戯曲で読んだ後、舞台まで観ているので、
この辺りのシラノには超感情移入をしてしまい、
今回、やはりこの手紙の話も出てきて、
出てきただけでちょっとうるっときてしまいました。

完全無欠のヒーローのように見えて、実は過去に縛られているダルタニャンと、
大きな鼻にコンプレックスを持ち、反対に虚勢を張るシラノ。
カッコイイばかりじゃない彼らの魅力が鮮やかでした。

そして、この有名人2人の活躍も勿論面白いんですが、
ルイ14世についてまわる“鉄仮面”の謎解きがまた面白い。
双子説とか色々ありますけど、「おお、こう来ましたか!」と膝を打ちました。

オススメ度『二人のガスコン』★★★★☆

【ブログ内関連記事】
 ・エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』
 ・舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
須賀しのぶ『スイート・ダイアリーズ』
須賀しのぶ『スイート・ダイアリーズ』
角川書店 平成19年11月30日発行

高校2年生で知り合ったユカとアキとモト。
彼女たちも歳を重ね今はもう三十路を過ぎた。
上司と不倫し、支社へと左遷されることになったアキ。
年下夫の暴力にさらされるモト。
選りすぐりの夫を選び、けれど子供に恵まれない女王様のユキ。
「ねえ、そんなどうしようもない男なんか殺しちゃおっか・・・?」


スイート・ダイアリーズ
スイート・ダイアリーズ
須賀 しのぶ

ついに須賀しのぶも一般書デビューか〜〜〜。
しかし、すっっっっごい暗い話でデビューしたなぁ。
思えば彼女の代表作って、どれも根底がかなり暗い。
私が高校時代ハマッた『キルゾーン』シリーズも、
途中までしか読まなかったけど『流血女神伝』シリーズも。

いつも固い殻に覆われたような女・アキ。
美人で気が強い女王様タイプ・ユカ。
小柄でぽちゃっとした癒し系・モト。
彼女らの心の内のドロドロが、かなり身につまされる・・・気がする。
いや、こんなドロドロ経験してませんけど。
でも、一方全くない感情じゃないんだよね。
羨望とか嫉妬って、特に歳がみんな同じの学生時代なんかあったと思う。

読んでいて決して楽しい話じゃないんですけど、
読み終わらないわけにはいかない切羽詰った感を感じました。

オススメ度『スイート・ダイアリーズ』★★★☆☆

【ブログ内関連】
 ・須賀しのぶ『キル・ゾーン−ジャングル戦線異常あり−』

web拍手 by FC2

| 小説・エッセイ(さ行の作家) | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK



blogram投票ボタン
フィードメーター - 多趣味が趣味♪



syumi
楽天バナー
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
レンタルサーバーに独自ドメイン
SEARCH THIS SITE.
OTHERS