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多趣味が趣味♪

読んだり☆観たり☆感じたり☆
松井今朝子『吉原手引草』
松井今朝子『吉原手引草(よしわらてびきぐさ)』
冬幻舎 2007年3月15日発行

なぜ、吉原一と謳われた花魁葛城は、忽然と姿を消したのか?
吉原に住まう、遣手婆、たいこもち、女衒、廓の主人などなど・・・人々の口から語られる廓の表と裏。
やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく。
花魁はどこへ消えた・・・?


吉原手引草
吉原手引草
松井 今朝子

137回直木賞受賞作、読み終わりました。

読み応えはまずまずかなー。
でもちょっと退屈するのは否めない。
吉原文化が知れるのはとっても面白いんだけど
(でも私は最近皆川博子の『恋紅』を読んだので、目新しい発見はなかった気がする)、
文章のテンションっていうのか、消えた花魁について話す語り手の口調が同じ感じがして、途中なかだるんでしまったように思う。
しかも、真ん中過ぎまで事件はちっとも動かない。
聞き手が語り手の話に出てきた人物を次々と訪ねるというつくりになっているんだけど、進まないんだなぁこれが。
もちろん伏線ははってあるんだけどね。

しかし、色街の話を読むとやはり悲しい気持ちになる。
白い飯は食えども、いくら豪奢な着物に包まれども、
花魁たちも見知らずの男たちに身体を売ることは変わらない。
逆に妹分たちの世話や衣装、見世の者たちへのご祝儀など、
どんどんと借金がかさんでいく・・・。
けれど、近代色を売ることを禁じられ自由になった花魁たちは、
結局行く当てもなく再び廓に戻ってくることもあったそうだ。
口減らしのために幼くして売られていった少女たちは、
ほかの暮らし方もしらなかっただろうなぁ・・・。

とりあえず、興味深く読める内容でした。

オススメ度『吉原手引草』★★★☆☆

【ブログ内関連記事】137回直木賞関連本
 ・万城目学『鹿男あおによし』
 ・森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
 ・桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
万城目学『鹿男あをによし』
万城目学『鹿男あをによし』
幻冬舎 2007年4月10日発行

「神経衰弱」を理由に大学院の研究室から奈良の女子高の臨時講師に飛ばされたおれ。
「奈良では人は鹿に乗るんですよ」とうそぶく女生徒に辟易し、
さらに下された空前絶後の救国指令!!
どうなる、おれ!?


鹿男あをによし
鹿男あをによし
万城目 学

デビュー作『鴨川ホルモー』から2冊目の本書で、
既に直木賞候補にまで選ばれてしまった万城目学。
前作よりも勢い、というかワケ分らなさは減ったと思いますが、
私はこちらの方が面白かった。

研究室の助手とうまくいかずに、
2学期のみという約束でやってきた奈良。
そこでとんでもない事件が起こるわけです。
“奈良”という土地柄を生かしたストーリーでした。
俄然、奈良人気が上がるでしょう!(笑)
私も行きたくなりました。
奈良の鹿は本当にお辞儀をするのでしょうか・・・?
そして、奈良人は鹿に乗るのでしょうか・・・(笑)

キャラもぶっ飛んでいるわけではないけれど、良かったと思います。
特に同僚藤原くん。通称かりんとう。
いい味出してるね!!

オススメ度『鹿男あをによし』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 15:13 | comments(6) | trackbacks(8) | - | - |
森絵都『風に舞いあがるビニールシート』
森絵都『風に舞いあがるビニールシート』
文藝春秋 2006年5月30日発行

大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。

風に舞いあがるビニールシート
風に舞いあがるビニールシート
森 絵都

とにかく、何かに超〜〜〜ハマってしまった人たちの物語。

正直1話目は「?」。
いまいち、この本のコンセプトを理解せずに読み出したもので、
え?ここで終わっちゃうの?というカンジでした。

でも、3話目の『守護神』からぐっと引き込まれました。
社会人大学生の主人公は、完璧なレポートの代筆をしてくれるという噂のニシナミユキという謎の人物を探す・・・という、
一見不可思議なストーリー。
あらすじだけだと全然面白そうじゃないけれど、
主人公の性格設定などがなかなか上手くて、
この短い短編で“謎解き”とでもいうような面白さを演出してくれた。

5話目の『ジェネレーションX』も好きでした。
やや頭軽そうな若者社員と中年社員の心の交流。
単純なハートフル物語と笑う人もいるかもしれないけれど、
私はこういのに弱いんだよな〜。

表題作の『風に舞いあがるビニールシート』は、
直木賞受賞のニュースで題名を聞いたときから、
どう意味なんだろう?と思っていたんですが、
難民の人たちの家、だったんですね。
彼らの幸せはそのビニールシートくらい簡単に風に飛ばされてしまう・・・。
その発想に感服。
ビニールシートっていうと、私にはお花見の席で地面にひくビニールシートしか思いつきません(笑)

初めて著者の作品を読みましたが、まずまずの印象です。
今度は長編を読んでみたい。

オススメ度『風が舞いあがるビニールシート』★★★★☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 21:27 | comments(2) | trackbacks(2) | - | - |
水田美意子『殺人ピエロの孤島同窓会』
水田美意子『殺人ピエロの孤島同窓会』
宝島社 2006年3月6日発行

日本から1500キロ離れた、東硫黄島。
島の外輪火山が噴火し、住民は東京に強制移住。
そんな孤島に4年ぶりに東硫黄高校同窓生が集まった。
不登校だった1人を除いた35人が出席した同窓会。
しかし、和やかな会は突如現れた殺人ピエロにより恐怖の孤島と化す。
ゲーム的な趣向で、次々と惨殺を始める殺人ピエロの正体は?


殺人ピエロの孤島同窓会
殺人ピエロの孤島同窓会
水田 美意子

“12歳が描いた”という枕詞がつきまとう作品ですが、
前半は真面目に怖かった・・・!
ミステリーというか、怪奇小説・・・。
人死に過ぎだって。しかもグロいし。
犯人がわからないまま寝たら夢に出ました。
だから、その辺は上手いよね・・・。
(でも、もし自分の娘がこんな小説書いていたら私は心配するけどね)

ただ、たぶんみんな思うことだろうけど、人物が薄っぺらい。
主人公はまずまず書き込めているけれど、あとは・・・ねぇ?
まあ、35人もの登場人物を全部書き込むのは無理だろうけど。
会話が幼すぎるという突っ込みも入るだろうな。
同窓生たちは21歳。
年齢以下に感じるそのバカっぽい会話と恋愛感はわざとなのか?
それが計算ならすごいけど。
だって、彼らは狂っている。
怪奇殺人の中、嘔吐しまくる彼らだけれど、
芯の部分は妙にあっけらかんと楽天的。
そんなわけないじゃん〜〜〜〜と思ってしまう。
リアリティがないのか、現代の世の中には既にリアルがないのか?
ゲーム世代というけれど、人の死が重たくない世界なのか?
そんなことまで考えてしまって、別の意味でも怖かった。

そして、結局最後まで読ませてしまう勢いはすごい。
賛否両論はあるだろうけど、
“このミステリーがすごい!大賞”の特別奨励賞は、
将来性と話題性が受賞したんだろうな。
10年後著者がどんな作品を書いているのか、気になるところだ。

オススメ度『殺人ピエロの孤島同窓会』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
万城目学『鴨川ホルモー』
万城目学(まきめまなぶ)『鴨川ホルモー』
株式会社産業編集センター 2006年4月20日発行

葵祭の帰り道に手渡された古臭い勧誘文のビラが一枚。
絶世の美女(鼻)に誘われて、謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた“ホルモー”とは?
京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。


鴨川ホルモー
鴨川ホルモー
万城目 学

“ホルモー”って何?ということが軸。
でも主人公もわからなければ、実は先輩たちにも良くわかっていないのでは?という古から続く不思議なモノ。

最初面白くて、途中中だるみして、また後半一気に読めました。
奇抜な設定も京都ならでは。
それでもかなり奇抜ですが。
私は京都大好き人間なので、なんだか読んでいて嬉しかった。
だいたいの地理は頭に入っているんですが、
わからないところはガイドブックを見ながら読みました。
京大はここなのかーーーとか。
笑ったのは、“まさし”ネタ。
『親父のいちばん長い日』は泣けるよね。いやマジで。
私、仲間に入れそう(笑)

恋愛に関して言えば、最後は読まずとも結果はわかるというか・・・(笑)
でも、そんなところが“青春小説”と銘打った小説には似つかわしい。

残念だったのは“ホルモー”の様子が、
一戦目はイマイチ読んでいてつかめなかった事。
最終戦の様子は良くわかったんだけど、最初の方はもうちょっと書き込んでもらっても良かったな。
臨場感がイマイチ伝わってこなかったように思う。

あと思ったのは、あとがきの上手さ。
なんかヘンだけど、幼い兄弟の様子にぐーっと引き込まれました。
コレで一本小説が書けそうな感じ。

次回作も読んでみたい。
これからどんな小説を書いていくんだろう?と思う、
興味深い小説家です。

オススメ度『鴨川ホルモー』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 20:26 | comments(4) | trackbacks(4) | - | - |
村上由佳『きみのためにできること』
村上由佳『きみのためにできること』
集英社 1996年11月発行

新人の音響技師・俊太郎は、仕事柄日本中を旅してばかりで、
5年越しの付き合いになる恋人ピノコとは、もっぱらパソコン通信のメールでのやり取りばかり。
そんな折、とあるロケでふいに親しくなった人気女優鏡耀子のことが、
俊太郎は気になり始め・・・?


きみのためにできること
きみのためにできること
村山 由佳

恋愛小説が苦手な私は、ほとんど手に取らない村上由佳の小説ですが、
『華麗なる一族』を読み終わり、手持ち無沙汰になったので読んでみました。
しかし、『華麗な〜』に比べて、その読みやすかったこと!
改行が多いのも手伝って、たぶん2時間ちょっとで読み終わってしまいました。

ストーリーは俊太郎の一人称+俊太郎とピノコと耀子のメール(パソコン通信というのが時代を感じさせますね・・・)で進んでいきます。
ピノコという高校生の時からの彼女がいるくせに、
ときどき危うい素振りを見せる耀子が俊太郎は気にかかる・・・。
ホッとできる恋とドキドキする恋ってやつでしょうね。
ピノコは最後まで、ほとんど登場しないんですが、
このメールのやりとりで、彼女がどんな子なのかが良くわかって、
いい手法だな〜と思いました。

彼女の著作は他は『天使の梯子』しか読んだことがないんですが、
読んでいてパステルカラーの印象を受けます。
男の子の一人称のはずなのに、とっても柔らかいイメージ。
というか、女性的?
なんとなく、私にはその辺りが物足りなく感じるのですが、
年若い女性に人気なのも、この雰囲気があるからなのかな?

オススメ度『きみのためにできること』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 16:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
松久淳+田中渉『ストーリー&テリング』
松久淳+田中渉『ストーリー&テリング』
小学館 2006年8月20日発行

放送作家・麻生藤太と、イラストレーター・絵門千明のコンビの漫画家と、女社長・太田奈津、小学校教師・梶山真智子の同級生は皆30代後半。
絵門と真智子はともにバツイチで子持ちのという似通った境遇。
出会ってすぐに意識し始めるふたりだが、お互い一度は結婚を失敗した身。トラウマから、新しい恋に臆病に・・・。
東京を舞台にした30代男女のお洒落なラブコメディ。


ストーリー&テリング
ストーリー&テリング
松久 淳, 田中 渉

「この人たちの作品読んだことあったなー、
でも、どんな作品だったか全然覚えてないや」
と思いながら借りてきた本作。
そして、読み出したらパッと思い出しました。
「ああ!こんなラブコメだった!

でも、パクリ過ぎでしょーーーーーー。
絵門と麻生が小説の中で共同で書いているマンガ、
最初は『ルパン3世・カリオストロの城』のパクリかと思ったら、
突然現れたあだち充テイストの1コマ。
そして・・・。
『タッチ』ファンの方はぜひお読みください(笑)

オススメ度『ストーリー&テリング』★★★★☆(星4つ)

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
宮部みゆき『R.P.G.』
宮部みゆき『R.P.G.(ロールプレイングゲーム)』
集英社 2001年8月25日発行

ネット上の擬似家族の“お父さん”が殺害された。
3日前の殺人事件との遺留品が同一とのことから合同捜査本部がしかれる。
家族の絆とは何なのか?
取調室を舞台に、ネット上の家族“お母さん”“カズミ”“ミノル”が顔を合わせる…。


宮部みゆきの本はほとんど読んだことがなく、前々から読んで見たいな〜とは思っていたのだが、本のぶ厚さに負けて手に取ったことがなかった。

『RPG』は一冊完結の文庫だったため、気軽に読み始めてみた。
…が、なんだかいきなり刑事がたくさん出てきてまず名前が覚えられない。
さらりとした登場人物紹介しかないのに、なんでこんなにキャラクターが確立されているかのように書かれているんだろう??
さらに話がまどろっこしく、なかなか前に進まない。

なんだかおかしいな…。
そう思ってあらすじをもう一度よくよく見直してみると、
『模倣犯』と『クロスファイア』という小説の刑事が再会し、
事件の謎に迫っていく、というちょっと番外編的なお楽しみのある小説だったのだ。
作者はもちろん、読んでいる読者も、前作を読んでいるという仮定の下書かれているから、登場人物がやけにあっさりとしか描写されていなかったらしい。
ちょっとマズったかな…、とも思ったけれど、
その頃、ようやく本筋の“ネット家族”が出てき始め、やっと面白くなってきたため、やはり最後まで読むことにした。

殺害された“お父さん”の擬似家族が取調室で話をする様子を、
本物の娘がマジックミラー越しに見ている…という形で話は進む。
少し舞台を見ているような雰囲気だ。

擬似家族の3人、本物の娘、本物の妻。
それぞれの言い分が不思議な家族模様を描いている。

最後のどんでん返しもお楽しみに。

今度は分厚さにめげず『模倣犯』も読んでみたい。
この刑事さんがどんな活躍をみせるのだろうか。

オススメ度『R.P.G.』★★★☆☆

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| 小説・エッセイ(ま行の作家) | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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